研究内容 |
セラミックス系バイオマテリアルの開発 日刊工業新聞に掲載されました 近年、日本における65 歳以上の人口の割合は、欧州諸国や米国にくらべて高く、急速に少子高齢化が進行しています。また、高齢化社会の到来にともない加齢による骨密度の低下から骨折や骨粗鬆症を発症する患者が増加しています。このようなことから、骨欠損部の補填や修復に使用される硬組織用代替材料の重要性が高まっています。 |
界面制御による機能性無機材料の開発 研究紹介(柴田).pdf界面活性剤などに代表される両親媒性分子は、分子集合体の形成、可溶化および固体表面への特異的な吸着など様々な特徴を有することが知られています。私達の研究室では、これらの特徴を無機材料の合成や機能化に活用し、機能性無機材料の開発について検討を行っています。 両親媒性分子を構造規定剤および結晶成長規定剤として用いた無機酸化物粒子の合成 メソポーラス材料に代表されるように、両親媒性分子が形成する分子集合体存在下で無機合成を行うことで、分子集合体が鋳型として機能し、その構造が反映された多孔質無機材料を得ることができます。この多孔質無機材料は、均一な細孔径分布、規則的な細孔構造、高い表面積、種々の金属酸化物の利用が可能などの特徴を有するため、触媒、分離および吸着などの広範な分野での応用が期待されています。また、色素などの機能性分子を可溶化させた分子集合体を鋳型とすることで、多孔質無機材料の細孔内部への機能性分子の導入が可能となり、機能性分子と無機材料の相互作用に起因する新しい機能を付与することもできます。当研究室では、多孔質構造の構造規定剤として両親媒性分子を活用し、触媒材料や生体材料の開発を行っています。
表面改質による無機材料の機能化 両親媒性分子を用いた固体表面の改質は、その両親媒性分子の特性に基づいた様々な機能を付与することが可能な、古典的かつ汎用性の高い技術としてよく知られています。この技術を用いて、無機材料の機能化についても検討を行っています。特に、光を照射することで超親水性表面を形成する酸化チタン薄膜に着目し、表面改質に伴った機能化を試みています。種々の両親媒性分子で表面改質を行うことで、酸化チタン薄膜表面における分子の吸脱着挙動を光照射で制御できるようになります。
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